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▼ 暦では、前月下旬ころからが雨水、今月6日ころから春分までが啓蟄です。雨水は雪から雨に変わる時期、啓蟄は暖かくなって地中から虫が出てくることを指し、身体全体で感じた自然の再生循環や季節の移ろいを表した二十四節気に含まれています。起源は中国で、古くから農作業の目安とされてきました。この一節を更に三つに分けた七十二候では、啓蟄は順に「蟄虫啓戸(冬ごもりの虫が出てくる)」「桃始笑(桃の花が咲き始める)」「菜虫化蝶(青虫がふ化してモンシロチョウになる)」に分けられます。

▼ この時期、各地の神社で祈年祭が行われています。「トシごいの祭」とも言い、トシとは穀物をさし、五穀豊穣と国家安泰を祈る祭りとされてきました。律令時代の恒例祭祀の一つで、7世紀後半にはすでに行われていた記録があるようです。
 一年の豊作を感謝する11月の新嘗祭と対となる祭祀で、祝詞でも「人々が手の肱に水の泡をたらし、両股を泥に浸かって耕作した作物を、『荒伎水爾遭波世給波受(暴風や洪水等の被害に遭うことなく)』豊に成長させ・・・『秋乃御祭厳志久美波志久仕奉良志米給閉登(秋のお祭りを、厳かに壮大に行うことができますよう)』お願い申し上げます。」と、また、「『工業商業乎始米萬乃産業(工業や商業をはじめ、全ての産業)』も、ますます発展し栄えますようお願いします」と書かれています。祈年祭は、この地域の1年の繁栄と安全を祈願する、神社運営の始まりの日と言うことができます。

 「手水場前で参進の挨拶祈年祭の始まりです。」  「厳粛な雰囲気の中で祭事が
   進められていきます。」

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